日本エム・ディ・エム、脊椎固定器具が2桁成長で堅調、連続増配維持し27年3月期の収益回復目指す

(決算速報)
 日本エム・ディ・エム<7600>(東証プライム)は1月30日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。減収減益だった。外部に製造委託している米国の人工膝関節再置換製品の納期遅延に伴う供給制約などが影響し、利益面では米国相互関税影響による調達コストの上昇、供給優先対応に伴う労務費の増加、日米双方での賃上げによる人件費増加なども影響した。そして通期減益予想を据え置いた。人工膝関節製品の供給制約の影響が継続するほか、円安に伴う日本での輸入仕入原価の悪化なども影響する見込みだ。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復を期待したい。株価は安値圏だが26年3月期減益予想を織り込み済みだろう。高配当利回りや1倍割れの低PBRも評価材料であり、底固め完了して出直りを期待したい。

■26年3月期3Q累計減益、通期減益予想据え置き

 26年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比2.9%減の179億28百万円、営業利益が57.9%減の5億18百万円、経常利益が60.2%減の4億75百万円、親会社株主帰属四半期純利益が67.3%減の2億87百万円だった。

 減収減益だった。外部に製造委託している米国の人工膝関節再置換製品の納期遅延に伴う供給制約などが影響し、利益面では米国相互関税影響による調達コストの上昇、供給優先対応に伴う労務費の増加、日米双方での賃上げによる人件費増加なども影響した。

 セグメント別(セグメント間取引・全社費用等調整前)に見ると、日本は売上高が1.4%減の97億95百万円で営業利益が14.4%減の4億68百万円、米国は売上高が4.1%増の118億48百万円で営業利益が84.3%減の87百万円だった。米国の外部顧客向け売上高は米ドルベースで2.3%減の54百万米ドル、円換算後で4.6%減の81億33百万円だった。米国売上の為替換算レートは1米ドル=149円33銭(前年同期は1米ドル=152円90銭)だった。

 製品別売上高(セグメント間取引相殺消去後、日本は販売促進費控除前、米国は円換算後)は、人工関節は日本が人工膝関節置換術の獲得症例数減少などで2.0%減の36億80百万円、米国が人工膝関節再置換製品の供給制約の影響で4.6%減の81億08百万円、骨接合材料(日本)は製品ポートフォリオ見直しに伴う販売中止予定製品の影響などで3.6%減の33億02百万円、脊椎固定器具(日本と米国の合計)は「KMC Kyphoplastyシステム」が2桁成長した一方でPedicle Screw等の獲得症例数減少により0.4%増の26億50百万円だった。全体の自社製品売上比率は1.5ポイント低下して79.5%となった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が59億20百万円で営業利益が1億50百万円、第2四半期は売上高が56億90百万円で営業利益が58百万円、第3四半期は売上高が63億18百万円で営業利益が3億10百万円だった。

 通期連結業績予想(25年10月30日付で2回目の下方修正)は据え置いて、売上高が前期比1.3%減の248億円、営業利益が55.0%減の7億円、経常利益が63.1%減の5億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が3億円(前期は4億61百万円の損失)としている。配当予想は前期比2円増配の17円(期末一括)としている。連続増配で予想配当性向は149.4%となる。

 人工膝関節製品の供給制約の影響が継続するほか、円安に伴う日本での輸入仕入原価の悪化なども影響する見込みだ。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は底固め完了

 株価は安値圏だが26年3月期減益予想を織り込み済みだろう。高配当利回りや1倍割れの低PBRも評価材料であり、底固め完了して出直りを期待したい。1月30日の終値は486円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円38銭で算出)は約43倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約3.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS937円15銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約129億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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