【銘柄紹介】バリューゴルフは、「1人予約ランド」好調が牽引、今期も大幅増益、3月上場時から半値で調整完了

銘柄紹介

 バリューゴルフ<3931>(東マ・100株)は2004年2月設立、16年3月上場で初値は3215円。主力事業はゴルフ事業で約70%を占め、他に、広告メディア制作事業とメディカル事業を手掛ける。「ゴルフ事業」では、ゴルフ場の集客を支援するシステムをクラウドで提供するほかフリーペーパー「月刊バリューゴルフ」を発行。とくに、ゴルフ仲間の集まらないというゴルファーをネットで組み合わせてプレーを可能とする「1人予約ランド」サービスが好評。

 「広告メディア事業」では、情報誌発行やWEBサイト運営の企業から広告原稿の制作受託を行い、「メディカル事業」においても医療機関向けの地域医療情報の企画・制作・発行を手掛けている。強みは、1人予約ランドの登録会員(約22万人)において、シニア及びシニア予備軍で全体の約6割超を占め良質な会員の多いということが挙げられる。サービス利用ゴルフ場は574コースとなっている。

 16年1月期は、主力のゴルフ事業が6.3%増収、同事業営業利益で49.5%増益と好調。一部のゴルフ場でメガソーラに転換した影響はあったが1人予約ランド好調などでカバーした。広告メデ゙ィア、メディカルも大幅伸長で特にメディカル事業が黒字転換した。この結果、売上は5.7%増の9億9700万円、営業利益は2.1倍の1億3000万円、EPS69.3円、配当無配。17年1月期も増収増益見通し。主力商品1人予約ランドの契約コース数を今期末に51.5%増の818コースを見込み、ゴルフ事業で22.4%増収を計画。広告メディア制作、メディカルとも2ケタの伸びを見込み、今期売上高は22.8%増の12億2500万円、営業利益70.0%増の2億2100万、EPS78.2円の見通しだ。配当は無配の予定。

 株価は上場初値の直後に3400円の高値をつけた。安値は4月8日の1740円で高値からの下落率は48.8%とほぼ半値水準まで下げた。13日は1899円と反発、上場後高値と安値の中間値2070円を170円ほど下回った位置にある。業績の伸びの大きいことと、高値から半値押しで調整一巡とみられることから中間値を上回り2200円前後へ反発が見込めそうだ。

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