【チャート診断】コマツは上値重い展開、中国次第では突っ込みの可能性も

チャート診断

コマツ<6301>(東1・売買単位100株)は、昨年12月高値(2963)円から調整の展開で足元では26週線近辺でモミ合っている。優良株の多くが年初来高値に進んでいる中で上値の重い動きは気になるところである。

創業は1894年、竹内鉱業の小松製作所を開設したことに始まる。21年に竹内鉱業から分離独立して小松製作所を設立。まもなく設立100年を迎える。現在、建設・鉱山機械、小型機械、林業機械、産業機械を展開する。特に、建機では世界2位。

年商約2兆円で海外比率約8割。従業員数約4万8000名。発行済株数は約9億7000万株の超大型銘柄である。ROE9%前後で外国人保有比率は約4割。世界的公共投資関連株の位置付。北京オリンピックと上海万博の中国建設ブームで07年に短期急騰で3870円の高値をつけ、09年に1897円まで50%下げた。高値からの下落率は他の大型株に比べると比較的軽微だったが、その分調整が長引き、現在、高値に対し6合目水準でモミ合い継続の展開である。信用買いに加え現物のシコリも多い。

業績面ではリーマンショックは受けなかったが、その後の中国の反動減で前期は3年前比較で売上微減、営業利益約6%減益。今期は約2ケタ減益の見通し。

マーケットでの期待大きいが上値重く、特に戻り待ちの売物は多い。月足の24カ線で下げ止まってはいるが、中国経済の減速の影響が大きいようだと24カ線を切る可能性残る。中国の動向がポイントで新規買いは突っ込み待ちがよいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る