【チャートでみる株価】星光PMCの週足チャートは底打ち確認、直ちに14年水準は無理だが好業績見直して1500円目指す

 星光PMC<4963>(東1・100株)の週足チャートはダブル底形成とみてよいだろう。ここからは押し目買いの局面といえる。2月12日の一番底815円に対し、去る6月24日の884円はダブル底の位置としてはやや上すぎるものの、好業績で人気性を考慮すれば一番底より上での底入れも十分にうなずけるところだ。

 同社株の人気性は2013年暮れの440円前後から14年3月の1979円まで3カ月余で4.5倍に急騰したことでみることができる。現在はこの急伸劇の調整場面だ。月足・終値足でみれば15年4月以降、1000円前後のモミ合いでほぼ下値を固めているといえる。その流れの中での週足チャートだが、ダブル底形成とみられることから今年1月の1577円を目指す動きといえる。

 業績は好調。中国事業の好調、原料安定効果で2016年12月期・第1四半期営業利益は前年同期比2.0倍、通期予想営業利益に対する進捗率は目安の25%を上回る34.2%と高く、8月に発表予定の第2四半期で上方修正の可能性がある。現時点での通期予想EPSは37.2円、配当は年12.0円の予定。

 足元の株価がPER27倍ていどと1部市場平均の13倍台に比べ高いことは開発中の製品、『セルロースナノファイバー』に対する画期的な素材としての期待が含まれている。この材料で14年に大相場を出していることから同じ材料で人気となるには実用化に目処など具体化が求められる。

 新素材具体化の時期は未定だが、期待材料を内包していることには変わりはなく、足元では業績好調を注目して1500円どころを目指す相場とみてよいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る