サクセスHD 第3四半期業績は、2ケタ増収ながらも開園準備費用嵩み減益

■第3四半期連結累計期間で新たに開設した施設は26施設

 受託・公的保育事業を展開するサクセスHD<6065>(東1)の今期14年12月期第3四半期連結業績は、2ケタ増収となったものの、前年同期に比較して2施設多い8認可保育園の開園準備費用が嵩んだことで減益となった。

 第3四半期連結業績は、売上高73億82百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益2億63百万円(同37.5%減)、経常利益4億93百万円(同10.8%減)、純利益2億78百万円(同12.2%減)と2ケタ増収ながら減益。

 2ケタの増収効果により、売上総利益は11億95百万円(同2.4%増)と増益であったが、販管費が9億32百万円(同25.0%増)と大幅に増えたことで、営業利益は大幅減益となった。しかし、設備補助金収入等の営業外収益が2億67百万円(同55.4%増)あったことで、経常利益、純利益の減益幅は縮小している。

 受託保育事業の業績は、売上高27億42百万円(同6.3%増)、セグメント利益2億60百万円(同14.0%減)と増収減益。

 公的保育事業の売上高は46億40百万円(同24.3%増)、セグメント利益3億94百万円(同9.1%減)と大幅増収ながら減益。

 今期第3四半期連結累計期間で新たに開設した受託保育施設は12施設、公的保育施設は14施設で、合わせて26施設。また、今第4四半期より認可保育園2施設の運営を開始している。

 第3四半期は減益となったものの、今期通期連結業績予想は当初予想の売上高98億26百万円(前期比13.3%増)、営業利益4億67百万円(同16.5%減)、経常利益7億55百万円(同7.1%増)、純利益4億30百万円(同7.3%増)を据え置いている。

 株価の動きは、1600円~1700円近辺でのモミ合いから下放れの展開となり、全般地合い悪化も影響して10月21日には上場来安値となる1284円まで調整した。その後は1300円近辺で下げ渋る動き。安値圏で調整局 面が続いているが、売られ過ぎ感も強めている。

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