【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フランスベッドHDは調整一巡感、今期減益見通しは織り込み済みで出直り

銘柄分析

 介護・福祉関連のフランスベッドホールディングス<7840>(東1)の株価は、安値圏の180円近辺で推移している。今期(15年3月期)業績減額修正だが、14年10月安値水準まで下押す動きは見られない。今期減収減益見通しは織り込んだ形であり、調整が一巡して出直り展開だろう。

 メディカルサービス事業(介護・福祉関連用具のレンタル・販売、介護予防の通所介護施設「悠々いきいき倶楽部」運営など)、インテリア健康事業(家庭用高級ベッド、医療・介護用ベッド、リハビリ商品など)、その他事業(日用品雑貨販売など)を展開している。

 成長分野のシニア・シルバービジネスに経営資源をシフトして、医療・介護用電動リクライニングベッド・マットレス、アクティブシニア向け「リハテック」ブランドの電動アシスト三輪自転車やハンドル型電動三輪車いす、さらにリフトアップチェア、リフトアップ車いす、超低床フロアーベッド、在宅・病院・福祉施設向けの徘徊防止通報システムなど、独自の新商品・新サービスの開発を強化して介護・福祉用具レンタル市場でのシェア拡大戦略を推進している。新規販売チャネル開拓で病院・施設向け取引も拡大する方針だ。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月24日に減額修正)は売上高が前期比2.3%減の536億円、営業利益が同21.4%減の22億円、経常利益が同20.9%減の22億円、純利益が同28.4%減の10億円としている。配当予想は前回予想(5月15日公表)を据え置き、記念配当50銭を落として前期比50銭減配の年間4円50銭(第2四半期末2円25銭、期末2円25銭)としている。

 第2四半期累計(4月~9月)は計画を下回り前年同期比2.6%減収、同32.1%営業減益、同31.5%経常減益、同40.6%最終減益だった。また通期見通しに対する進捗率は売上高が46.6%、営業利益が36.5%、経常利益が36.3%、純利益が37.2%とやや低水準だ。メディカルサービス事業の介護レンタルは堅調だが、インテリア健康事業は家具小売市場における消費増税の影響が長期化しているようだ。

 ただし通期ベースでは、介護レンタル市場でのシェア拡大、病院施設部門での新製品販売促進、インテリア健康事業でのアクティブシニア向け「リハテック」ブランドの販路拡大、原材料価格上昇に伴う価格改定などを推進する。ドル高・円安進行に伴って国産品の価格競争力回復効果も期待される。消費増税の影響を受けた第2四半期累計がボトムとなり、下期以降は収益改善基調が期待される。

 株価の動きを見ると、14年10月の安値171円から11月上旬の188円まで一旦反発したが、その後は再び水準を切り下げて安値圏の180円近辺で推移している。ただし10月安値水準まで下押す動きは見られない。調整が一巡したようだ。

 1月15日の終値180円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円66銭で算出)は39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4円50銭で算出)は2.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS165円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、180円割れ水準では下ヒゲを付けて、14年10月安値水準まで下押す動きは見られない。今期減収減益見通しは織り込んだ形であり、調整が一巡して出直り展開だろう。

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