【株式市場】消費増税延期でも国債が堅調で日経平均は今年初の5日続伸

株式

◆日経平均の終値は1万7234円98銭(166円96銭高)、TOPIXは1379.80ポイント(13.79ポイント高)、出来高概算(東証1部)は25億2840万株

 31日後場の東京株式市場は、消費増税の副作用として懸念された国債相場がむしろ利回り低下(価格上昇)のため安心感が広がり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの銀行株が一段ジリ高。主力株には株価指数連動型の買いも見られたようで、日経平均は時間と共にジリ高傾向となり、大引けにかけて183円34銭高(1万7251円36銭)まで上昇。結局5日続伸となった。5日続伸は2016年日入って初めて。また、東証1部の売買代金は5月18日以来約2週間ぶりに2兆円台を回復した。主な株価指数はすべて高い。

 後場は、円安基調などが好感されて東洋ゴム工業<5105>(東1)JFEホールディングス<5411>(東1)などの鉄鋼株が13時頃にかけて一段高の場面があり、大成建設<1801>(東1)が大引けにかけて次第高など建設関連株も高い。また、5月中旬に東証マザーズ指数が下げた際の重荷になったブランジスタ<6176>(東マ)が2日続けてストップ高となって出直り、アクセルマーク<3624>(東マ)も出直りを拡大。パピレス<3641>(JQS)は教科書のデジタル化・電子書籍化関連の人気再燃とされて急伸。

 東証1部の出来高概算は増勢に転じて25億2840万株(前引けは8億1358万株)、売買代金は2兆8740億円(同8052億円)。1部上場1955銘柄のうち、値上がり銘柄数は1336(同1021)銘柄、値下がり銘柄数は475(同761)銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種(前引けは25業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、ゴム製品、鉄鋼、鉱業、銀行、電力・ガス、電気機器、、輸送用機器、機械、精密機器、その他金融、などとなった。

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