3日(金)のNYダウは意外な雇用統計数字にとまどい感、「利上延期か」、「景気悪化か」

日インタビュ新聞ロゴ

チャート166月3日(金)のNYダウは、予想を大きく下回る雇用者増から場中では150ドルていど安くなっていたが終値では引き戻し前日比31ドル安の1万7807ドルと3日ぶり反落した。直前2日では合計約51ドルの小幅上昇だった。

5月の雇用者増は事前予想では17万人ていどの増加だったが3.8万人増(4月は12.3万人増)にとどまった。2010年9月以来の低い増加という。

今回、雇用者増が僅かだったことで、「6月利上は見送りだろう」、「アメリカ景気が急速に悪化しているのではないか」、「今回は通信会社のストライキの影響があったと予想され雇用の不振は一時的」、といった見方が渦巻きマーケットは明らかにとまどいを見せているようだ。14日~15日のFOMCでの利上問題決定を待つ展開だろう。

ドルは利上見送りと読んで106円半ばに下落、原油は48ドル後半。

一方、NYダウの週足(週末値)は前週末比66ドル安と3週間ぶりに反落した。直前2週間の合計上げ幅は約340ドルだった。

3日(金)の日経平均は79円高の1万6632円と3日ぶりに反発したが、直前2日間の合計下げ幅約670円に比べると小さい反発だった。

日経平均の週足(週末値)は192円安と4週間ぶりに反落した。直前3週間の上げ幅は約730円に達していたが、これは、円安が111円まで進んだことと、景気対策への期待があったためだ。しかし、来週は、再び、急速な円高で急落が予想されそうだ。その場合、中旬の日銀会合で金融の量的緩和が出るかどうかがポイントだろう。なければ、選挙空白期間となって夏枯相場入りだろう。

なお、3日の日経平均マイナス乖離は1164ポイント。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る