【株式市場】スイスの為替政策受けユーロ再び急落し全面安のなか材料株を物色

◆日経平均の前引けは1万6628円06銭(480円64銭安)、TOPIXは1344.96ポイント(31.64ポイント安)、出来高概算(東証1部)は13億3956万株

チャート14 16日前場の東京株式市場は、スイスフラン急騰・ユーロ急落を受けてNY株式が下げ、対ドルでも一転、円高となったため見送り気分が強まり、トヨタ自動車<7203>(東)の7500円割れなど主力株がほぼ全面安となり、日経平均は前引け間際に483円60銭安(1万6625円10銭)まで下げた。

 スイス中央銀行が自国通貨の対ユーロでの介入制限を撤廃したことが発端とされ、このところは原油価格の下げが急激なことによる資源国や資源株への不透明感が不安定要因だったが、予期せぬ伏兵が現われた形になった。

 このため材料株を個別に物色する展開となり、エーアイテイー<9381>(東1)は15日の朝に2015年2月期の利益のほぼ全額を株主に配分する増配の発表を好感して昨日のストップ高に続き急伸。ブロンコビリー<3091>(東1)は昨日の決算発表や日本・豪州間のEPA(経済連携協定)による輸入牛肉関税引き下げ期待などが言われて急伸し、ファンドクリエーショングループ<3266>(JQS)は大手証券との提携を材料に2日続けてストップ高。

 東証1部の出来高概算は13億3956万株、売買代金は1兆2481億円。1部上場1860銘柄のうち、値上がり銘柄数は69銘柄、値下がり銘柄数は1738銘柄だった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る