【木村隆のお宝銘柄】竹内製作所はミニショベルなどの好調で今期は増額が有力

木村隆のお宝銘柄

竹内製作所<6432>(JQS)は絶好の買い場だ。今2015年2月期の第3四半期累計の決算は、売上げ540億円(前年同期比29%増)、営業利益79億円(同155%増)と素晴らしい決算となった。

ただ、通期の見通し870億円(前年同期比25%増)、営業利益66億4000万円(同117%増)が据え置きとなり、上方修正の向きの期待を裏切る結果となり、失望売りを誘っている。しかし、アナリスト筋の評価は増額の見方で一致しており、この押し目は好買い場と捉えられる。

同社は建設機械を製造している。ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダー(不整地用の積込・運搬・掘削機)などが主力商品。世界で初めてミニショベルおよびクローラーローダーを開発、ミニショベルはEU、北米で高いシェアを占める。

米国や欧州における需要増加によりミニショベルや油圧ショベル、クローラーローダーの売上が増加したほか、コストダウンによる原価低減や円安効果も増益に寄与した。為替の先行き見通し難から業績据え置きとしているが、下期の為替レートの前提は104円と、現状を10円以上下回っているように、見通しは保守的である。

2015年2月期の1株当たり配当金を従来予想から6円増やし年22円(前期は創立50周年記念配当3円を含め16円)にすると発表した。これも会社側の先行きに対する自信の表れと受け止めていい。

今期の営業利益は会社側見通しの96億円を上回る101億円に達する可能性が強く、来期についても123億円へ続伸するものと見られている。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る