【業績でみる株価】エイジアは今3月期連続2ケタ増益で連続増配、6月高値から日柄調整は不足だが値幅調整一巡

■夏相場で期待

 顧客情報管理アプリケーションソフト『WEBCAS』で知られるエイジア<2352>(東マ・100株)の2017年3月期営業利益は10.7%増益と前期の34.1%増益に続いて連続2ケタ伸長の見通し。EPSは87.6円に向上、配当は前期の3円増配に続いて今期2円増配の年20円(期末一括)とする。株価は昨年秋に1000円前後のモミ合いを上放れて今年5月31日に3320円と約3.3倍の急伸、足元では1900~2000円で調整、下値を固める展開となっている。

 目下、『メールアプリケーションソフトのエイジア』から、『eコマースの売上upソリューションを世界に提供するエイジア』へ、事業領域を拡大中。2016年3月期には、BtoC型企業向けのマーケティングオートメーションを核としたマーケティングプラットフォームの構築とブランディングに経営資源を集中し、複雑化したデジタルマーケティングを『世界一カンタンに、確実に』というコンセプト目指し新製品開発に取り組み、昨年9月に新製品名称をマーケティングオートメーション『WEBCAS Auto Relation』とした。とくに、マーケティング戦略の見直しを推進した結果、顧客からの問い合わせ件数が前期比23.1%増えたという。

 2017年3月期は売上10.4%増(前期は11.1%増)の12億6500万円、営業利益10.7%増の2億6500万円、純益11.8%増の1億8000万円の見通し。なお、前期に20.9%(15年3月期17.3%)と20%台に乗せた営業利益率は今期20.9%の見通し。

 株価は5月31日の高値3320円から調整の展開。日柄整理はやや不足といえるが、去る、6月24日に1571円まで6月高値から52.6%下げたことで、値幅調整は一巡とみてよい。マザーズ銘柄が注目となっていることから夏場相場で6月高値奪回に向け急反発が見込めそうだ。押し目買いで注目したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る