【業績でみる株価】ジェーシー・コムサの17年3月期第1四半期は実質大幅営業増益、通期増額余地

 ジェーシー・コムサ<2876>(JQ)が8月8日発表した17年3月期第1四半期の非連結業績は実質的に大幅営業増益だった。そして通期業績予想に増額余地がありそうだ。株価は6月の年初来安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

■17年3月期第1四半期は実質大幅営業増益、通期予想に増額余地

 8月8日発表した17年3月期第1四半期の非連結業績(16年3月期第3四半期から非連結に移行)は、16年3月期第1四半期連結業績との比較で0.1%減収だが、利益は39.9%営業増益、43.2%経常増益、1.1%最終増益となり、実質的に大幅営業増益だった。食料品事業におけるデルソーレブランディング効果、外食事業における不採算店閉店効果などが寄与した。営業外では持分法投資損益が悪化した。

 通期会社予想は据え置いて減収減益予想としているが、第1四半期の進捗率は売上高23.7%、営業利益36.6%、経常利益34.6%、純利益37.6%と高水準である。通期増額余地がありそうだ。

■株価は年初来安値圏から切り返して出直り

 株価は6月の年初来安値圏260円台から切り返しの動きを強めている。8月2日には304円まで上伸する場面があった。好業績を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

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