大伸化学は好業績を評価して高値を試す展開へ

株式市場 銘柄

■第1四半期大幅増益、通期減益予想だが増額余地

 大伸化学<4629>(JQ)が8月8日発表した17年3月期第1四半期業績(非連結)は大幅増益だった。通期は減益予想だが、第1四半期の進捗率が高水準で通期増額余地がありそうだ。株価は上げ一服の形だが下値は切り上げている。好業績を評価して5月の年初来高値を試す展開だろう。

 8月8日発表した17年3月期第1四半期業績(非連結)は前年同期比8.6%減収だが、利益は23.5%営業増益、23.3%経常増益、40.7%最終増益と大幅増益だった。ナフサ市況の下落に伴って販売価格が下落したため減収だが、販売数量の増加、原料市況に対応した効率的な原材料購入施策の効果で大幅増益だった。

 通期会社予想は据え置いて8.6%減収、26.3%営業減益、26.8%経常減益、28.0%最終減益としている。減収減益予想だが、通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.3%、営業利益37.9%、経常利益38.8%、純利益38.9%と高水準である。通期増額余地がありそうだ。

 株価は上げ一服となって1100円近辺でモミ合う形だが、下値は切り上げている。好業績を評価して5月の年初来高値1225円を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る