【高配当銘柄】第一実業の今期第1四半期は過去3年と比較しても大幅増収増益

配当特集

■高配当に加え、8月15日から17年1月31日までの自社株買いも発表

 第一実業<8059>(東1)は、7月29日の引け後に第1四半期連結業績を発表した。第1四半期の業績は、売上高が前年同期比で27.1%増、営業利益が91.6%増、経常利益が69.4%増、純利益が63.9%増と大幅増収増益であった。過去3年の第1四半期業績と比較しても大幅増収増益で、今期の好調ぶりがうかがえる。

 地域別の売上高では、中国、東南アジアが低迷したが、国内は増収であった。セグメント別では、プラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、ファーマ事業、航空事業が順調であった。

 利益面については、エレクトロニクス事業、ファーマ事業が大幅増益となった。

 また、8月10日に自社株買いを発表した。取得期間は、8月15日から17年1月31日で、取得株数は200万株(上限)、取得価格の総額は10億円(上限)である。

 第1四半期の好業績、自社株買い発表にもかかわらず、依然として株価は500円ラインを下回る400円台後半で推移し、出遅れ感が強い。

 8月24日の株価491円の株価指標は、PER(予)9.43倍、PBR(実績)0.74倍、年間配当利回り3.46%である。

 株価は指標的には割安感があるうえに、チャート的には、25日移動平均線が13週移動平均線、26週移動平均線を下から抜きかけていることから、先高感が予想される。

 自社株買いに加え、9月末の配当狙いもあり、注目銘柄といえる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る