東芝が円安やTDKとの合弁会社など好感し高値を更新

株式市場 銘柄

■まだ不適切会計問題の印象は残るが投資家心理はすでに「出尽し」

 東芝<6502>(東1・売買単位100株)は5日、取引開始後に337.0円(7.6円高)をつけ、小幅高だが2日続けて年初来の高値を更新した。円相場が7月下旬以来の円安となる1ドル104円台に入った上、9月2日付でTDK<6762>(東1)とハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車、電気自動車向けの車載用インバータの開発、製造、販売を行う合弁会社「TDKオートモーティブテクノロジーズ株式会社」の設立を発表したことも材料視されている。

 まだ不適切会計問題の印象が残るとして敬遠する投資家は少なくないようだが、投資家心理としては、8月26日に「会計処理問題に関する損害賠償請求訴訟が提起された」と発表し、賠償に関する概算額が明らかになったことで「懸念出尽し」になるようだ。信用売り残の買い戻しが膨れれば意外な展開になると見て注目する様子がある。

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