【銘柄フラッシュ】ブラスなど急伸しマイナス金利の深堀り観測が広がり日本ISKも高い

銘柄

 15日は、日銀が9月20~21日の金融政策決定会合で「マイナス金利」を深堀りするとの観測が強まり、銀行の事業環境の悪化が引き続き懸念された。三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は値下がり率1.9%安程度だが7日続落となり、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)も続落の1.6%安、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)も続落の1.9%安。一方、個人の貯蓄は「たんす預金」が増えるとの見方があり、金庫の大手、日本アイ・エス・ケイ<7986>(JQS)は12.7%高。

 任天堂<7974>(東1)は東証全銘柄の中で売買代金1位となり、「iPhone(アイフォーン)向けのゲーム好調などが材料視されて9月7日から7売買日連続1位のまま4.5%高。また、村田製作所<6981>(東1)はアイフォーンの新製品「iPhone7」の予約が米国で好調とされて注目再燃となり一時4日ぶりに1万3000円台を回復して終値は1.0%高。アルプス電気<6770>(東1)も3.4%高。いずれも為替が円高でなかったならもっと強かったとの見方が。

 ローソン<2651>(東1)三菱商事<8058>(東1)による買い増しなどが好感されて7.0%高。業界再編の思惑などでミニストップ<9946>(東1)も6.5%高と急動意。フライトホールディングス<3753>(東2)はアイフォーンの新製品に日本国内でのスマホによる決済機能が加わったことを受けてスマホ決済市場の拡大に期待が広がり、連想買いが言われて14.6%高。ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東2)は政府の情報セキュリティ強化策や円高が追い風になる事業特性などが言われて4.8%高。

 弁護士ドットコム<6027>(東マ)は9月末の株主を対象とする株式3分割などが好感されて一時11.5%高まで急伸し大引けも7.2%高。ブラス<2424>(東マ)は10月末の株式2分割などが好感されてストップ高の21.9%高。エボラブルアジア<6191>(東マ)は中華圏の「中秋節」休暇に続き10月の「国慶節」休暇に期待との見方があり6.9%高。IGポート<3791>(JQS)は人気アニメ「ブレイブウィッチーズ」の体験型バーチャルリアリティコンテンツの制作など2件のニュースを発表しストップ高の23.7%高。

 上場2日目の串カツ田中<3547>(東マ)はストップ高の14.1%高。同じく上場2日目のカナミックネットワーク<3939>(東マ)は9時46分に公開価格3000円の2.9倍の8600円で初値。同じくデジタルアイデンティティ<6533>(東マ)は軟調だった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る