【業績でみる株価】ケーヨーは17年2月期利益予想を増額修正、好業績を評価して出直り期待

 ホームセンター大手のケーヨー<8168>(東1)は3日、8円高の525円まで上げて反発している。9月30日、17年2月期第2四半期累計(3~8月)および通期利益予想の増額修正を発表した。株価は直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りが期待される。

 17年2月期第2四半期累計の個別業績は前回予想(4月5日公表)に対して、売上高を24億75百万円減額して前年同期比5.2%減の779億25百万円、営業利益を1億20百万円増額して同72.9%増の10億70百万円、経常利益を2億円増額して同41.2%増の15億50百万円、純利益を4億20百万円増額して8億70百万円(前年同期は7百万円)とした。売上高は夏の天候不順の影響による季節品の落ち込みで計画を下回るが、折り込みチラシやテレビCMの見直しなど販売促進費の効率化を進めた効果で利益は計画を上回る見込みだ。

 通期予想は、売上高を38億円減額して前期比4.9%減の1500億円、営業利益を4億50百万円増額して同6.9倍の11億円、経常利益を5億50百万円増額して同87.8%増の21億円、純利益を6億円増額して10億円(前期は43億16百万円の赤字)とした。再増額余地がありそうだ。

 株価は9月15日の直近安値502円から切り返しの動きを強めている。29日と30日には519円まで上伸し、3日は8円高の525円まで上げて反発している。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して基調転換を確認した形だ。好業績を評価して出直り展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る