日本農業総合研究所の前8月期業績は純利益が前期の2.1倍となるなど連続で最高を更新

■登録する農業生産者数もスーパーの直売コーナーも大幅に拡大

 日本農業総合研究所<3541>(東マ)は12日の取引終了後、2016年8月期の決算(非連結)を発表し、純利益が前期の2.1倍の1億700万円となるなど、連続で過去最高を更新する大幅増収・増益の決算となった。12日の株価終値は5080円だった。

 同社は、農家の直売所事業を新たな流通機構によって支援する。登録する農業生産者数は前期末比で1043名増加して5765名(2016年8月31日現在)。集荷場は山形県から鹿児島県まで同じく6拠点増加して57拠点(同)。スーパーマーケットや小売店等の店内に設置する直売コーナー数は同じく209店舗増加して680店舗(同)。

 スーパー等の直売コーナーで最終消費者が購入した売上高の総計(流通総額・最終販売価格の総計)は前期比43.2%増加して55億2214万6000円となり、同社としての売上高は同35.2%増加して11億9500万円となった。営業利益は同3.5倍の1億5600万円だった。

 今期・2017年8月期は、食の安心・安全への生活者の意識の高まりもあり、引き続き高い成長が続くと見込み、新規スーパー等へ積極的な営業活動及び業務提携を実施し、流通総額の拡大を図る。特に中部と九州に注力し、関東と関西に次ぐ柱にする方針。そのため、営業人員の積極的な採用とそれを支える管理部門の強化、増加する社員への教育に力を入れていく計画だ。

 17年8月期の業績見通しは、売上高が16年8月比30.6%増の15億6100万円を予想し、営業利益は同8.6%増の1億7032万円、純利益は同1.9%増の1億950万円と過去最高を連続更新する。予想1株利益は52円26銭の見込みとした。
 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る