【業績でみる株価】キャンドゥは7月の年初来高値試す、16年11月期の利益予想を大幅増額修正

 キャンドゥ<2698>(東1)が10月14日発表した16年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結業績は大幅増益だった。そして通期利益予想を大幅増額修正した。株価は戻り歩調だ。増額修正を好感して7月の年初来高値を試す展開だろう。

 16年11月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の512億73百万円で、営業利益が同68.5%増の17億93百万円、経常利益が同57.2%増の18億57百万円、純利益が同85.9%増の8億40百万円だった。既存店の好調や新規出店(74店舗)効果で増収となり、商品仕入原価のコントロール強化で粗利益率が改善した。販管費の抑制や退職給付債務の引当負担の減少も寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想については、売上高を据え置いて前期比4.7%増の682億90百万円、営業利益を6億35百万円増額して同81.3%増の23億90百万円、経常利益を5億84百万円増額して同68.5%増の24億90百万円、純利益を2億51百万円増額して同83.9%増の10億30百万円とした。第3四半期累計の好調に加えて、第4四半期も堅調に推移する見込みだ。なお月次売上速報によると16年9月は全社102.5%、既存直営店99.5%、15年12月~16年9月累計は全店105.1%、既存直営店101.1%と堅調に推移している。

 株価は8月の直近安値1556円から切り返して戻り歩調だ。日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインの形となった。週足チャートで見ると26週移動平均線に続いて13週移動平均線を突破した。増額修正を好感して7月の年初来高値1758円を試す展開だろう。

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