【業績でみる株価】DOWAホールディングスは17年3月期第2四半期累計の利益予想を増額修正、通期も増額余地

 DOWAホールディングス<5714>(東1)は10月14日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、利益の増額修正を発表した。株価は戻りを試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は前回予想(5月10日公表)に対して、売上高を据え置いて前年同期比11.2%の1850億円、営業利益を20億円増額して同33.3%減の135億円、経常利益を30億円増額して同34.5%減の135億円、純利益を20億円増額して同21.2%減の95億円とした。減益幅が期初計画に比べて縮小する。売上面では、為替は想定より円高で推移したが、亜鉛や貴金属などの非鉄金属価格が高値で推移した。コスト面では円高・原油価格下落によるエネルギーコストの低下が寄与した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比5.3%減の3850億円、営業利益が同17.3%減の290億円、経常利益が同17.3%減の290億円、純利益が同8.4%減の200億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高48.1%、営業利益46.6%、経常利益46.6%、純利益47.5%である。期初時点で下期偏重の計画であり、通期予想にも増額余地がありそうだ。

 株価は6月の年初来安値497円から切り返して戻り歩調の形だ。10月7日には782円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。増額修正を好感して戻りを試す展開だろう。

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