【業績でみる株価】ダイヤモンドダイニングは17年2月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期営業利益予想も増額

ダイヤモンドダイニングは17年2月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期営業利益予想も増額

 ダイヤモンドダイニング<3073>(東1)が10月14日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は計画超の大幅増益だった。そして通期の営業利益と経常利益予想を増額した。さらに再増額余地がありそうだ。株価は安値圏でモミ合う形だが、好業績を評価して上放れが期待される。

 17年2月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比3.6%増の149億72百万円、営業利益が同2.7倍の5億65百万円、経常利益が同2.8倍の5億34百万円、純利益が同19倍の2億84百万円だった。期初計画に対して売上高は56百万円、営業利益は2億55百万円、経常利益は2億38百万円、純利益は2億12百万円上回った。国内既存店売上高が101.8%と好調に推移し、前期新規出店43店舗のフル寄与、売上原価率の改善、販管費の抑制なども寄与して計画を大幅に上回る増益だった。

 通期連結業績予想は前回予想(4月14日公表)に対して営業利益を2億02百万円、経常利益を1億円増額し、売上高が前期比2.7%増の306億32百万円、営業利益が同31.4%増の12億51百万円、経常利益が同25.5%増の11億17百万円、純利益が3億02百万円(前期は2億62百万円の赤字)とした。純利益については、固定資産の減損見込額他が最大繁忙期である年末商戦の動向次第で変動する可能性があるとして、期初予想を据え置いた。また16年9月1日付で関係会社化したゼットン<3057>の状況等も踏まえて、修正が必要になった場合は速やかに開示するとしている。

 修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高48.9%、営業利益45.2%、経常利益47.8%、純利益94.0%である。また16年9月の既存店売上高は103.3%、16年3月~9月累計は102.0%と好調に推移している。年末商戦にあたる第4四半期の構成比が高いことを考慮すれば、通期営業・経常利益予想に再増額余地がありそうだ。

 なお10月14日に株式立会外分売を発表した。分売予定株式数は15万株、分売予定期間は10月21日~10月27日のうち1日としている。

 株価は安値圏1000円近辺でモミ合う形だが、10月14日には1055円まで上伸する場面があり、徐々に水準を切り上げている。週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支える形だ。好業績を評価してモミ合い上放れが期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る