【業績でみる株価】大伸化学は17年3月期第2四半期累計と通期の利益予想を大幅増額修正

 シンナー専業大手の大伸化学<4629>(JQ)は24日、274円高の1445円まで上げて急伸している。株価は好業績を評価して5月の年初来高値1225円、さらに15年12月高値1260円を更新している。21日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)および通期個別業績予想の増額修正を発表した。利益予想は大幅増額修正で、減益予想から一転して増益予想となった。通期予想は再増額余地がありそうだ。

 17年3月期第2四半期累計個別業績予想は前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を66百万円増額して前年同期比9.5%減の119億52百万円、営業利益を5億07百万円増額して同34.1%増の11億57百万円、経常利益を5億15百万円増額して同34.5%増の11億62百万円、純利益を3億48百万円増額して同34.8%増の7億79百万円とした。原料ナフサ価格の下落に伴って販売価格が下落したが、新規需要開拓などで製品出荷数量が増加し、原料市況に対応した効率的な原材料購入施策の効果で利益は計画を大幅に上回る。

 通期個別業績予想は前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を66百万円増額して前期比8.3%減の235億66百万円、営業利益を5億03百万円増額して同4.4%増の17億14百万円、経常利益を5億11百万円増額して同4.5%増の17億11百万円、純利益を3億50百万円増額して同3.6%増の11億48百万円とした。第2四半期累計の増額分を上乗せした形であり、通期予想は再増額余地がありそうだ。

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