ワークマンの第2四半期は、カジュアル、ファミリー衣料が2ケタ増収と好調で6期連続の増収となり最高益更新

株式市場 銘柄

■新規出店が直近の10年間で過去最高の18店舗と出店スピードが加速し、年間32店舗に上方修正

 ワークマン<7564>(JQS)の第2四半期は、カジュアル、ファミリー衣料が2ケタ増収と好調であったことから、6期連続の増収となり最高益更新となった。

 31日に発表された第2四半期業績は、営業総収入245億13百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益43億18百万円(同6.2%増)、経常利益48億87百万円(同5.8%増)、純利益29億81百万円(同8.5%増)と最高益更新となった。

 今期の特徴は、新規出店が直近の10年間で過去最高の18店舗と出店スピードが加速したことと、「FieldCore」などブランド戦略の推進で客層の拡大を図ったことが奏して、カジュアル、ファミリー衣料が2ケタの増収となったことが挙げられる。

 新規出店については、契約形態を土地リースに切り替えたことで、出店スピードが加速している。そのため、今期は当初、通年で30店舗の出店計画であったが、32店舗に上方修正している。

 カジュアルウエア、ファミリー衣料が2ケタの増収と好調である。特に、カジュアルウエアの売上高は、過去4年間で最も伸びている。例えば、13年の第2四半期のカジュアルウエアの売上高は、ワーキングウエアの約3分の1であったが、今期16年第2四半期は約2分の1まで近づいてきている。背景には、客層の拡大を図ってブランド戦略を推進していることが挙げられる。

 通期業績予想に対する進捗率は、営業総収入47.2%、営業利益46.6%、経常利益46.8%、純利益44.8%である。
 前期の進捗率は、営業総収入47.6%、営業利益46.1%、経常利益46.4%、純利益44.1%であった。進捗率は、ほぼ変わらないことから、今期業績予想の達成はほぼ確実と思われる。

 株価は、31日発表の好決算にもかかわらず、日経平均の連日の大幅安の影響を受けて下げている。チャート的には安値圏で推移している。今期も最高益更新が見込まれていることから、株価の見直しが期待できる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る