【業績でみる株価】日本山村硝子は17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益で通期増額の可能性

 日本山村硝子<5210>(東1)が11月9日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想に増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して15年5月高値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比2.1%減の354億02百万円だったが、営業利益が同86.7%増の15億61百万円、経常利益が同53.5%増の18億60百万円、純利益が同73.7%増の14億78百万円だった。期初計画(5月12日公表)に対して、円高影響などで売上高は5億98百万円下回ったが、ガラスびんカンパニーとプラスチックカンパニーの販売が計画を上回り、修繕費等の固定費削減、原燃料価格の下落、海外子会社の業績改善なども寄与して営業利益は5億61百万円、経常利益は4億60百万円、純利益は4億78百万円それぞれ上回り、計画超の大幅増益だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比0.8%増の710億円、営業利益が同20.4%増の15億円、経常利益が同4.1%増の22億円、純利益が同40.5%増の16億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高49.9%、営業利益104.1%、経常利益84.5%、純利益92.4%と高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は1月高値194円を突破して年初来高値更新の展開だ。11月8日と9日には196円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して15年5月高値212円を試す展開だろう。

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