【業績でみる株価】川田テクノロジーズは17年3月期第2四半期累計が大幅増益で通期利益と配当予想を大幅増額

 川田テクノロジーズ<3443>(東1)が11月10日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は大幅増益だった。そして通期の利益予想および配当予想を大幅増額修正した。株価は年初来高値更新の展開だ。増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比12.7%増の509億15百万円で、営業利益が同11.4倍の34億35百万円、経常利益が同6.4倍の46億62百万円、純利益が同5.4倍の40億02百万円だった。鉄構セグメント、土木セグメント、建築セグメントとも豊富な受注残高の製作・工事が順調に進捗し、原価低減効果も寄与して営業損益が大幅改善した。経常利益と純利益は持分法投資利益の計上も寄与した。

 通期連結業績予想について売上高を据え置き、利益を増額修正(経常利益と純利益は8月10日に続いて2回目の増額)した。修正後は売上高が前期比10.3%増の1050億円、営業利益が17億円増額して同47.4%増の45億円、経常利益が20億円増額して同2.1倍の55億円、純利益が15億円増額して同2.7倍の45億円とした。

 鉄骨事業の採算性向上、第2四半期における持分法投資利益の追加計上などが寄与する。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高48.5%、営業利益76.3%、経常利益84.8%、純利益88.9%と高水準であり、通期利益予想に3回目の増額余地がありそうだ。

 配当予想は前回予想の年間30円(期末一括)に対して、期末30円増額し、年間60円(期末一括)とした。前期との比較でも30円増配となる。予想配当性向は7.6%となる。

 株価は年初来高値更新の展開で10月31日の4980円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。増額修正を評価して上値を試す展開だろう。14年6月高値6750円も視野に入りそうだ。

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