インフォメーションクリエーティブの16年9月期業績は、ITソリューション、ITサービス事業共に好調で、最高益更新を達成

■売上は初の70億円台、営業・経常利益も初の4億円台、純利益も初の3億円台となる

 インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の16年9月期業績は、ITソリューション、ITサービス事業共に好調で、最高益更新を達成した。

 16年9月期業績は、売上高72億82百万円(15年9月期比7.2%増)、営業利益4億56百万円(同40.0%増)、経常利益4億97百万円(同30.7%増)、純利益3億12百万円(同51.1%増)と売上高では初の70億円を突破、営業・経常利益も初めての4億円台、純利益も初の3億円台となった。

 同社は、「安定から飛躍へ」とする中期経営計画(14年9月期~16年9月期)を発表し、安定から成長路線へとかじを切った。具体的な経営目標値として、16年9月期売上高80億円(ITソリューション事業76億円、ITサービス事業4億円)、売上高経常利益率8.0%。また、長期ビジョンとして、100億円企業、東証2部上場を掲げて、取り組んできた。この3年間で事業拡大を進めてきたが、最終年度の経営目標値には届かなかった。しかし、過去最高の業績を達成したことから、一定の成果が出たといえる。

 16年9月期で中期経営計画が終了したことに伴い、今期17年9月期より3か年の新たな中期経営計画がスタートする。基本方針として、「顧客密着型ソリューションの競争力を強化する」、「長期ビジョン実現に向けた確かな一歩を踏み出す」、「新たな挑戦を支える管理基盤を構築する」の3つを掲げている。 又、インターネットサービスの提供を目的とした子会社では、近年増加傾向にある訪日外国人旅行者に向けた新規事業の成長を目指すとしている。

 今期17年9月期業績予想は、売上高76億67百万円(前期比5.3%増)、営業利益3億68百万円(同19.4%減)、経常利益4億04百万円(同18.7%減)、当期純利益2億71百万円(同13.3%減)を見込む。

 今期減益予想であるが、今後の成長のための先行投資の影響と思われることから、今後の飛躍が期待できる。

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