【注目銘柄】精工技研は17年2月期第2四半期累計大幅増益、通期予想に再増額余地

注目銘柄

 精工技研<6834>(JQ)に注目したい。車載用成形品や光伝送装置などを展開している。17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。円安も寄与して通期予想に再増額余地がありそうだ。株価は急伸後の上げ一服局面だが、日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。

 11月11日に発表した17年3月期第2四半期累計の連結業績(10月21日に増額修正)は、売上高が前年同期比6.0%増の62億60百万円、営業利益が同51.4%増の6億56百万円、経常利益が同44.3%増の6億66百万円、純利益が同68.5%増の4億25百万円だった。円高影響を吸収して計画超の大幅増益だった。

 車載用成形品などの精機事業は10.9%増収、20.6%増益と好調に推移した。光通信用部品や光伝送装置などの光関連製品事業は、高耐熱レンズのスマホ向け需要一巡などで0.9%減収だったが、採算性の良い光伝送装置の売上増で3.0倍増益だった。

 通期連結業績予想は、利益を増額した10月21日の修正値を据え置き、売上高が前期比2.6%増の125億円、営業利益が同3.3%減の9億円、経常利益が同1.8%減の9億50百万円、純利益が同0.1%減の5億50百万円としている。想定為替レートは1米ドル=100円、1ユーロ=110円、1元=15.5円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.1%、営業利益が72.9%、経常利益が70.1%、純利益が77.3%と高水準である。為替がドル高・円安方向に進行していることも考慮すれば、通期予想に再増額余地がありそうだ。

 株価は10月21日の増額修正を好感して10月27日の1273円まで急伸した。その後は上げ一服となって戻り高値圏でモミ合う形だが、日柄調整一巡感を強めている。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。日柄調整が完了して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る