インテージHDの17年3月期第2四半期連結業績は増収増益

■アスクレップの医薬品の製造販売後調査や、アンテリオのカスタムリサーチの既存調査及びプロモーション活動の評価サービスが好調

 インテージHD<4326>(東)の17年3月期第2四半期連結業績は、売上高214億48百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益13億73百万円(同4.1%増)、経常利益13億70百万円(同2.7%増)、純利益9億14百万円(同29.8%増)であった。

 マーケティング支援(消費財・サービス)の業績は、売上高138億28百万円(同4.1%増)。内訳は、パネル調査63億36百万円(同2.3%増)、カスタムリサーチ(既存)16億23百万円(同7.9%増)、カスタムリサーチ(web)22億11百万円(同15.0%増)、コミュニケーション11億84百万円(同2.9%増)、その他8億98百万円(同4.3%増)、海外子会社15億73百万円(同4.7%減)と海外子会社以外は全ての部門で増収となった。
 営業利益は、コミュニケーション分野におけるシングルソースデータの開発費用が引き続き発生しているものの、インターネット調査などが貢献したことで、5億42百万円(同18.0%増)となっている。

 マーケティング支援(ヘルスケア)の売上高は、アスクレップの医薬品の製造販売後調査や、アンテリオのカスタムリサーチの既存調査及びプロモーション活動の評価サービスが好調であったことから、50億98百万円(同11.6%増)となった。内訳は、パネル調査12億15百万円(同8.3%増)、カスタムリサーチ(既存)3億45百万円(同7.8%増)、カスタムリサーチ(web)9億89百万円(同4.2%増)、CRO22億04百万円(同17.0%増)、その他3億44百万円(同18.0%増)となる。
 営業利益は、製造販売後調査やインターネット調査などが貢献したことで、7億15百万円(同1.2%増)であった。

 ビジネスインテリジェンスの売上高は、ヘルスケアに関する案件の受注が堅調に推移したこともあり25億21百万円(同1.1%増)であった。内訳は、国内消費材&サービス14億50百万円(同2.4%減)、ヘルスケア10億70百万円(同6.3%増)。
 営業利益は、AIを活用した新規事業投資が増加したことにより1億15百万円(同24.2%減)と減益になった。

 第2四半期業績は、ほぼ計画通りであったことから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 今期17年3月期連結業績予想は、売上高480億円(前期比5.5%増)、営業利益42億円(同8.2%増)、経常利益42億50百万円(同7.7%増)、純利益26億50百万円(同13.9%増)を見込む。

 セグメント別の業績予想は、マーケティング支援(消費財・サービス)は、売上高315億円(同4.7%増)、営業利益23億円(同12.4%増)を見込んでいる。
 マーケティング支援(ヘルスケア)は、売上高105億円(同7.9%増)、営業利益14億20百万円(同4.0%増)。
 ビジネスインテリジェンスは、売上高60億円(同5.9%増)、4億80百万円(同1.7%増)。

 配当につては、年間35円と2円50銭の増配を予定している。

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