日進工具は株式分割と株主優待制度導入を発表、上場来高値を更新

日インタビュ新聞ロゴ

【利益還元に積極的な「魅力ある企業」(株主優待)】

■15年6月の上場来高値を更新

 超硬小径エンドミルの日進工具<6157>(JQ)は12日、419円高の2999円まで上げて急伸している。12月9日に株式分割と株主優待制度導入を発表した。業績は好調だ。17年3月期増収増益予想で増額余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新し、15年6月の上場来高値も更新した。

 12月9日に株式分割と株主優待制度導入を発表した。株式分割は16年12月31日を基準日(効力発生日17年1月1日)として1株を2株に分割する。株式2分割に伴って17年3月期末配当予想を40円から20円に修正したが、実質的に変更はない。株主優待制度については、毎年3月31日現在1単元(100株)以上保有株主に対してオリジナルクオカード1000円分を贈呈する。17年3月期末から開始する。

 業績は好調だ。17年3月期連結業績予想は売上高が16年3月期比1.2%増の84億80百万円で、営業利益が同1.3%増の19億40百万円、経常利益が同1.3%増の19億80百万円、純利益が同0.5%増の13億50百万円としている。第2四半期累計は小径エンドミルの好調で前年同期比7.7%増収、13.8%営業増益、11.1%経常増益、12.1%最終増益となり、通期予想に対する進捗率も売上高52.1%、営業利益57.2%、経常利益56.5%、純利益55.7%と高水準である。通期予想には増額余地がありそうだ。

 株価は10月高値2568円から利益確定売りで一旦反落したが、素早く切り返して12月9日には2638円まで上伸。12日は419円高の2999円まで上げて急伸。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって年初来高値更新の展開となっている。株式2分割や株主優待制度導入も好感している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る