【注目銘柄】インターアクションは17年5月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期も大幅営業増益予想

注目銘柄

 検査用光源装置大手のインターアクション<7725>(東2)に注目したい。1月12日発表した17年5月期第2四半期累計の連結業績は、主力の検査用光源装置が好調に推移して計画超の大幅増益だった。通期予想は連結子会社売却の影響も考慮して修正したが、営業利益は据え置いて大幅増益予想である。株価は短期モミ合いから上放れて昨年来高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

 17年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.2%減の24億55百万円、営業利益が同66.4%増の2億63百万円、経常利益が同46.7%増の2億36百万円、純利益が同89.6%増の1億98百万円だった。10月12日の増額修正値に対して、さらに売上高は1億60百万円、営業利益は88百万円、経常利益は77百万円、純利益は96百万円上回る大幅増益だった。

 環境エネルギー事業は太陽光発電関連が低調だったが、IoT関連事業において半導体メーカーが積極的な設備投資に転じ、CCD(電荷結合素子)およびC-MOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ向け検査用光源装置や、瞳モジュールが好調に推移した。インダストリー事業においても、海外液晶パネルメーカーの積極的な設備投資で精密除振装置が好調だった。そして利益率の高い製品が増加して大幅増益だった。

 17年5月期通期の連結業績予想は、第2四半期累計が計画超で着地したことに加えて、連結子会社BIJを17年2月末に売却する影響も考慮して、売上高を11億99百万円減額、営業利益を据え置き、経常利益を7百万円減額、純利益を40百万円増額修正した。修正後の通期予想は、売上高が前期比0.7%減の50億43百万円、営業利益が同27.7%増の5億97百万円、経常利益が同25.0%増の5億54百万円、純利益が同41.5%増の4億39百万円とした。

 株価は600円近辺での短期モミ合いから上放れて昨年来高値更新の展開となった。1月12日には717円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から上放れてサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。14年8月高値924円が視野に入る。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■GHG排出量削減に貢献  東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)グループの…
  2. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  3. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る