【業績でみる株価】エスティックは17年3月期第3四半期累計が大幅増収増益で通期予想に再増額余地

 ナットランナ(ネジ締め機器)大手のエスティック<6161>(東2)が1月30日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅増収増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想に再増額余地がありそうだ。株価は大幅上伸して06年来の高値水準だ。好業績を評価して06年2月の上場来高値を目指す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比26.7%増の31億87百万円、営業利益が同59.7%増の7億91百万円、経常利益が同41.0%増の7億56百万円、純利益が同48.3%増の5億07百万円だった。主力のハンドナットランナの販売が国内外で好調に推移した。

 通期の連結業績予想(10月24日に利益を増額修正)は据え置いて、売上高が16年3月期比11.9%増の40億円、営業利益が同35.9%増の8億72百万円、経常利益が同21.3%増の8億43百万円、そして純利益が同23.7%増の5億67百万円としている。

 上期に比較的利益率の高いハンドナットランナの売上が集中した反動で下期は調整による販売量の減少が予想され、さらに比較的利益率の低いネジ締付装置の売上増加が見込まれるとしている。ただし第3四半期累計の進捗率は売上高79.7%、営業利益90.7%、経常利益89.7%、純利益89.4と高水準である。通期予想に再増額余地がありそうだ。

 株価は2000円近辺での中段保ち合いから上放れ、高値更新の展開となって1月31日は3180円まで大幅上伸した。06年以来の高値水準だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して06年2月の上場来高値5950円を目指す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る