立花エレテック 株価は、1月の年初来最高値1750円奪回への動きが期待される

 電子・電機技術商社の立花エレテック<8159>(東1)の4日の株価は、第3四半期の好決算を期待した買いもあり前日比34円高の1646円であった。引け後に発表された第3四半期業績は、増収増益であったことから、1月につけた最高値1750円奪回への動きが期待される。

 FAシステム事業、半導体デバイス事業を主力として、施設事業、産業デバイスコンポーネント事業、その他事業(ソリューション事業とMS事業)を展開している。

 当初は、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動が懸念されたが、その影響は軽微に留まり、自動車関連・LED照明・建機関連などに牽引されて販売は堅調に推移した。

 主要なトピックスとしては、海外については、昨年4月インドネシアに産業用電機品、産業機械を販売する現地法人を設立するとともに、11月には中国の青島に半導体デバイスを中心に販売する営業所を開設した。
 国内では、福山営業所を広島支店として広島市に移転し、従来の産業メカトロニクス製品からFA機器製品にも取り扱いを拡充した。12月には持分法適用関連会社であった高木商会を連結子会社としたことで、今第4四半期以降の連結業績に大幅な増収効果が見込まれる。

 第3四半期業績は堅調であったことから、通期連結業績予想は前回予想を据え置いている。今期通期業績予想は、売上高1500億円(前期比5.7%増)、営業利益49億円(同12.2%増)、経常利益54億円(同4.1%減)、純利益53億円(同38.3%増)を見込む。

 株価は、14年10月17日の1200円を底に下値を切り上げ、1月5日には年初来最高値1750円をつけた。その後1531円まで調整した後、再度上昇局面に入っていることから、年初来の最高値1750円奪回への期待がかかる。

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