ヤマトホールディングスは大幅続伸、宅配便「荷受限界」報道に反応

株式市場 銘柄

■値上げを求めるなどの方策が好感され信用売り残の動向も注視

 ヤマトホールディングス<9064>(東1)は23日、大幅続伸の始まりとなり、取引開始後に7%高の2426.0円(151.5円高)をつけて1月30日以来の2400円台回復となった。宅配便の荷受量が増加し、現在の人員体制では限界として各種改善を進めると今朝の日本経済新聞が伝え、注目が集まっている。

 報道によると、ヤマト運輸の労働組合が2017年の春季労使交渉で初めて宅配便の荷受量の抑制を求め、会社側も応じる方向。サービス維持限界。ネット通販会社など割引料金を適用する大口顧客に対して値上げを求め、交渉が折り合わなければ荷受けの停止を検討する、という。

 強気に出られる大手ならではの話として冷ややかに見る様子もあるが、株式需給を見ると、信用売り残が多いため、買い戻しが増加した場合の株高助長エネルギーは無視できないとの着方がある。1月6日に年初来の高値2511.5円がある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る