【注目銘柄】内田洋行は17年7月期利益予想を増額修正

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 内田洋行<8057>(東1)に注目したい。オフィス家具の大手でERP(業務統合ソフト)など情報関連事業も展開している。2月23日、17年7月期第2四半期累計連結業績予想、および通期利益予想の増額修正を発表した。株価は16年7月の昨年来高値に接近している。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年7月期第2四半期累計(7月~1月)連結業績予想については、売上高を3億円増額して前年同期比5.4%増の613億円、営業利益を7億50百万円増額して同2.1倍の7億50百万円、経常利益を7億50百万円増額して同68.5%増の9億円、純利益を5億円増額して同73.3%増の3億50百万円とした。

 減益予想から一転して大幅増益予想となった。売上面では、民間分野は首都圏市場が拡大し、公共分野も堅調に推移した。利益面では、首都圏での大企業向けオフィス移転案件の高付加価値化、小中高向け教育ICT分野での利益率の高い大型案件獲得によって売上総利益率が改善し、販管費執行計画の変更も寄与した。

 通期の連結業績予想は、売上高を据え置いて前期比3.5%増の1430億円、営業利益を3億円増額して同14.0%減の30億円、経常利益を3億円増額して同15.3%減の33億円、純利益を2億50百万円増額して同15.4%減の19億円とした。

 期初計画に対して減益幅が縮小する見込みだ。第2四半期累計の増額に比べて小幅増額にとどまったが、第2四半期累計から執行時期を変更した経費の発生が影響するとしている。ただし再増額余地がありそうだ。

 株価(17年1月21日付で5株を1株に併合)は戻り歩調だ。そして2月15日には2570円まで上伸して16年7月の昨年来高値2575円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

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