川崎汽船など海運大手がそろって高値、コンテナ輸送量や運賃市況など材料視

株式市場 銘柄

■赤字縮小など先読みしジリ高傾向から上昇角度を鋭角化させる期待も

 7日の東京株式市場では、10時を過ぎて商船三井<9104>(東1)が312円(5円高)前後で推移して2日ぶりに昨年来の高値を更新し、川崎汽船<9107>(東1)も388円(8円高)で2日ぶりに昨年来の高値を更新。日本郵船<9101>(東1)は2日ぶりに年初来の高値を更新し261円(5円高)前後となっている。

 日本海事センター調べの2016年の米国発アジア向けコンテナ輸送量が前年を6.7%上回った(日本経済新聞3月7日付朝刊)と伝えられ、このところ、ばら積み船の運賃市況の指標となるバルチック海運指数が底打ちから持ち直してきたことなどと併せて材料視する様子がある。

 3銘柄とも今期・2017年3月期の業績は営業・経常利益などを赤字の見込みとするが、実際の業績が予想よりも赤字縮小となれば株価への反応が大きくなるケースは少なくない。なだらかなジリ高傾向を続ける場合、次第に上昇角度を鋭角化させる相場に発展することもあるようだ。(HC)

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