ラクーンは新規開業小売店を支援、スーパーデリバリーの掛売り決済の上限額を70万円に増額付与

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 ラクーン<3031>(東マ)が運営するファッション・雑貨の小売店向け仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、2月より小売店に対する開業支援サービス(開業時の仕入れサポート)の一環として、新規開業小売店の掛売り決済の初回与信限度額を従来の30万円から70万円へ増額する。

 スーパーデリバリーでは、仕入環境向上のために複数の決済方法を導入しており、現在、クレジットカード、信販、掛売り決済、代金引換便による決済を利用することができる。中でも掛売り決済は、BtoB取引における商習慣として定着し、小売店にとって親和性、利便性の高い決済方法であることから、同社としても積極的に導入を推進してきた。

 スーパーデリバリーでは、従来より開業準備中の小売店(以下、「新規開業小売店」という)に対しても、掛売り決済が利用できるようにしているが、取引実績がない等、与信審査を行う上での不確定要素が多いことから、これまで新規開業小売店が新たに会員小売店となった場合の掛売り決済の与信限度額の付与は一律上限30万円としていた。しかし、新規開業小売店はオープンに向けた準備期間中ということで、店頭で販売する商品から、店舗什器、ラッピング用品等の備品まで、通常の会員小売店に比べて幅広く、大量に仕入れを行う傾向がある。そのため、同社にも「オープンに向けて商品を豊富に仕入れたいが限度額が足りない」という声が多く寄せられ、顧客サービスにおける課題の一つとして認識していたことから、今回、増額付与を開始することとなった。

 なお、スーパーデリバリーの掛売り決済には、同社が提供しているBtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid(ペイド)」を利用している。今回、70万円以上の与信限度額を希望する新規開業小売店には「Paid短期増枠プラン」(最長90日間の期間で150万円を上限として限度額を増枠)も用意しており、更なる仕入ニーズにも応えることが可能となっている。

 今回、新規開業小売店に対し、初回付与する与信限度額を従来の30万円から70万円に引き上げることで、仕入ニーズの高い新規開業小売店の会員数増加及び客単価向上を期待している。また、新規開業の段階から、スーパーデリバリーで仕入を行うことで、スーパーデリバリーがメインの仕入先のポジショニングを確保する可能性が高くなり、ひいては、安定した継続取引に繋がっていくことで中長期的に流通額の増加へ寄与していくことが予想される。

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