【注目銘柄】三井ハイテックは急伸して09年来の高値水準、18年1月期2桁増収・営業増益予想

注目銘柄

 三井ハイテック<6966>(東1)に注目したい。金型の精密加工技術をベースとしてICリードフレームや自動車・家電向けモーターコアなどを展開している。17年1月期連結業績が計画を上回り、18年1月期は2桁増収・営業増益予想である。株価は急伸して中段保ち合い上放れの形となった。そして09年来の高値水準である。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 3月15日発表した17年1月期連結業績は、売上高が16年1月期比1.9%増の653億46百万円、営業利益が同2.0%減の18億21百万円、経常利益が同15.5%減の20億18百万円、純利益が同1.8%増の18億49百万円だった。

 円高影響などで営業減益、経常減益だったが、第4四半期(11月~1月)が円安で推移して輸出採算が改善し、計画に対して売上高は3億46百万円、営業利益は4億21百万円、経常利益は6億18百万円、純利益は5億49百万円、それぞれ上回った。営業外収益での為替差益計上や特別利益での環境・エネルギー技術革新企業等に係る補助金収入も寄与した。

 18年1月期連結業績予想は、売上高が17年1月期比11.7%増の730億円、営業利益が同26.3%増の23億円、経常利益が同13.9%増の23億円、純利益が同2.7%増の19億円としている。

 モーターコアがHV(ハイブリッド自動車)や省エネ家電向けに順調に推移して2桁増収・営業増益見込みとしている。為替の円安もプラス要因だ。なお配当予想は同5円増配の年間15円(第2四半期末5円、期末10円)としている。

 株価は3月中旬に動意づき、900円近辺でのモミ合いから上放れて3月14日の1206円まで上伸した。09年来の高値水準だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって中段保ち合いから上放れの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る