【株式評論家の視点】イワキは「MEDTEC Japan 2017」に出展、中国市場での事業展開に期待高まる

株式評論家の視点

 イワキ<6237>(東2)は、昨年3月18日に東京証券取引所市場第二部に上場。ケミカルポンプをはじめとする各種流体制御製品の開発・生産・販売を行っている。同社は、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアと世界中に拠点を持ちグローバルに展開している。日本国内も全国を網羅する業界ナンバーワンの販売体制でシェアを拡大、導入後の顧客をフォローし続けている。

 同社は、4月19日(水)~21日(金)に東京ビッグサイトで開催される「MEDTEC Japan 2017」に出展する。弊社ブースでは、補助循環系医療機器の製品化における研究開発用の「補助人工心臓用耐久試験装置 ラボハートNCVC」をはじめ、医療用装置組込みに最適な小型DCポンプなど多くの製品を一堂に展示することから、市場の関心が高まると予想する。

 前17年3月期業績予想は、売上高が248億7100万円(前期比0.2%増)、営業利益が15億9400万円(同4.0%増)、経常利益が20億6700万円(同3.8%増)、純利益が15億2700万円(同横ばい)を見込む。年間配当は62円(第2四半期末30円、期末32円)を予定している。

 株価は、残留塩素計の設計・製造を行うテクノエコー(埼玉県入間市)の子会社化による業容拡大への期待感を背景に、2月9日に上場来の高値2960円と買われた後、前17年3月期第3四半期業営業利益が前年同期比5.4%減だったことを受け、4月6日に年初来の安値2232円と調整。2300円を挟んで下値モミ合いとなっている。水処理・医療機器・新エネルギーの各市場規模の拡大が見込まれる中国市場での事業展開に対する期待感があり、今18年3月期業績は好調、増配含みと観測されている。5月12日に3月期本決算の発表が予定されているが、前期予想PER11倍台と割安感があり、配当利回り2.7%と利回り妙味がソコソコある水準に位置しており、押し目買い妙味は膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る