クレスコの今期第3四半期業績は、2ケタ増収大幅増益であることから、株価は一段高が期待できる

株式市場 銘柄

 クレスコ<4674>(東1)が6日に発表した今期第3四半期業績は、2ケタ増収大幅増益であることから、株価は一段高が期待できる。

 今期15年3月期第3四半期累計期間の業績は、売上高181億54百万円(同15.4%増)、営業利益15億12百万円(同56.0%増)、経常利益16億90百万円(同40.7%増)、純利益11億83百万円(同64.5%増)と2ケタ増収大幅増益であった。

 受注が好調であることから、売上が伸びている。利益面については、不採算案件が低く抑えられていることから、大幅増益となっている。

 同社は、ビジネス系のソフトウェア開発事業を主力として、組込型ソフトウェア開発事業、その他事業(商品・製品販売など)も展開している。重点施策としては品質マ ネジメント力の向上、新ビジネスモデル創出と事業領域拡大、グループ連携強化による収益性改善、組込型ソフトウェア開発事業の再構築、ニアショア・オフ ショア化(地方分散開発体制強化と海外開発体制整備)の推進などを掲げている。

 通期業績予想に対する進捗率は、売上高72.9%、営業利益79.6%、経常利益80.5%、純利益87.6%と高進捗であることから、利益面での上方修正が期待できる。

 通期連結業績予想は、売上高249億円(前期比13.0%増)、営業利益19億円(同32.9%増)、経常利益21億円(同25.2%増)、純利益13億50百万円(同43.4%増)を見込む。

 2月6日の終値1681円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS128円68銭で算出)は13.1倍、今期予想配当利回り(会 社予想の年間34円で算出)は2.0%、前期実績PBR(前期実績の連結BPS849円71銭で算出)は1.9倍と割高感はない。むしろ、1部上場企業の平均PER約18倍を踏まえると割安といえる。

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