【注目銘柄】サイゼリヤは17年8月期第2四半期累計が計画超の大幅増益で通期予想を増額修正

サイゼリヤ

 低価格イタリアンファミレスの「サイゼリヤ」を直営展開しているサイゼリヤ<7581>(東1)は13日、248円高(8.86%高)の3045円まで上げて急伸し年初来高値を更新している。4月12日発表した17年8月期第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、通期業績予想を増額修正したことを好感している。

 株価は年初来高値圏2800円近辺でモミ合う展開から自律調整一巡感を強め急伸している。増額修正を好感してさらに上値を試す展開が期待される。15年8月高値3115円が視野に入り、これを突破すれば02年来の高値水準となる。

 17年8月期第2四半期累計(9月~2月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.3%減の705億48百万円だったが、営業利益が同44.2%増の46億38百万円、経常利益が同48.5%増の50億04百万円、純利益が同59.9%増の31億52百万円だった。

 計画に対して売上高は6億48百万円、営業利益は9億38百万円、経常利益は13億04百万円、純利益は9億52百万円、それぞれ上回った。期初計画には中国の税制変更(飲食業は営業税から増値税に変更)の影響を考慮していなかったが、中国の売上高が税制変更の影響で6%程度減少したため全体として減収だった。ただし個別の好調で全体の売上高は計画を上回った。利益面では中国の営業利益率が税制変更の影響で5ポイント程度改善したことや、個別における原価改善が寄与して計画超の大幅増益だった。

 17年8月期通期の連結業績予想は、売上高を15億円増額して16年8月期比1.5%増の1472億円、営業利益を17億円増額して同22.1%増の110億円、経常利益を20億円増額して同25.9%増の115億円、純利益を18億円増額して同36.2%増の75億円とした。中国の税制変更の影響を反映させた。通期ベースでも好業績が期待される。(MM)

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