【業績でみる株価】北の達人コーポレーションは自律調整一巡で上値を試す展開へ

■自律調整は一巡

 北の達人コーポレーション<2930>(東1)は、健康美容食品や化粧品のネット通販会社である。17年2月期が大幅増益となり、18年2月期も大幅増益予想である。

 株価は株式2分割も好感した4月3日の上場来高値1008円から利益確定売りで一旦反落したが、4月12日の655円から切り返し、18日と19日には894円まで戻す場面があった。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると目先的にやや過熱感を残しているが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年2月期大幅増益で18年2月期も大幅増益予想

 4月14日発表した17年2月期連結業績は、売上高が16年2月期比21.3%増の26億96百万円、営業利益が同36.3%増の5億42百万円、経常利益が同36.9%増の5億38百万円、純利益が同57.3%増の3億56百万円だった。

 既存商品の「アイキララ」の新規獲得数が大幅伸長し、新商品では「メイミーホワイト60」が発売初月から順調に推移した。利益面では、新製品の好調による売上総利益率上昇も寄与した。なお12年2月期において85.2%に達していた「カイテキオリゴ」への売上依存度は第4四半期に34.1%まで低下し、全体のバランス改善が進展している。

 18年2月期の連結業績予想は、売上高が17年2月期比11.2%増の30億円、営業利益が同43.4%増の7億77百万円、経常利益が同44.8%増の7億79百万円、純利益が同49.5%増の5億33百万円としている。新商品も寄与して大幅増益予想である。なお配当予想は年間7円50銭で、17年4月1日付株式2分割を考慮すると、実質的に17年2月期比2円50銭増配となる。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る