【業績でみる株価】VOYAGE GROUPは17年9月期第2四半期累計大幅増益、通期予想は再増額の可能性

 メディア向け広告配信プラットフォーム運営を主力として、販売促進支援サイト運営なども展開しているVOYAGE GROUP<3688>(東1)の17年9月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は16年11月の上場来安値で底打ちしている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 4月26日発表した17年9月期第2四半期累計(10月~3月)連結業績は、売上高が前年同期比31.6%増の134億43百万円、営業利益が同22.6%増の13億18百万円、経常利益が同47.4%増の13億98百万円、そして純利益が同45.9%増の9億22百万円だった。主力のアドプラットフォーム事業が伸長し、増収効果や売上総利益率改善効果で大幅増収増益だった。

 17年9月期通期の連結業績予想は4月13日に増額修正した。売上高は20億円増額して16年9月期比20.0%増の250億円、営業利益は6億円増額して同4.6%増の18億円、経常利益は6億円増額して同44.4%増の18億円、純利益は4億円増額して同50.3%増の11億円としている。

 減益予想から一転して増益予想となった。運用型広告市場の拡大に伴って主力のアドプラットフォーム事業が伸長し、16年10月子会社化した動画広告プラットフォーム事業のCMerTVも寄与する。またインキュベーション事業における投資が18年9月期にずれ込むことも寄与する。

 修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が53.8%、営業利益が73.2%、経常利益が77.7%、純利益が83.8%と高水準だ。通期会社予想は再増額の可能性が高いだろう。

 株価は16年11月の上場来安値816円で底打ち反転して戻り歩調だ。そして本日5月8日には2462円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、1600円~2000円近辺の中段保ち合いから上放れの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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