【引け後のリリース】日産車体が今年3月末から株主優待制度を開始

株式市場 銘柄

■株価は昨年9月から続く調整基調にダブルボトム形成
日産車体<7222>(東1)は9日の大引け後、第3四半期の決算発表とともに株主優待制度の導入を発表し、毎年3月31日現在の1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてクオカードを贈呈するとした。100株以上1000株未満の株主には3000円分のクオカードを、1000株以上の株主には5000円分のクオカードを贈呈。2015年3月31日現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上を保有する株主を対象に優待を開始する。

第3四半期の連結決算は営業利益が前年同期比21.3%増加するなど好調だった。株価は、出直りが本格化すれば足元の1360円台から1500円どころまで上値を追う余地がある。 第3四半期の連結決算は営業利益が前年同期比21.3%増加するなど好調だった。株価は、出直りが本格化すれば足元の1360円台から1500円どころまで上値を追う余地がある。

第3四半期の連結売上高は前年同期比4.4%増加し、純利益は同18.5%増加した。中近東向けの「パトロール」や、輸出向けの「NV350キャラバン」等が増加したことにより、売上台数は前年同期と比べ3.7%増加の141,678台、売上高は4.4%増加の3464億円となった。

経常利益は、同社湘南工場第1地区の売却区域の解体・更地化工事が終了したことによる撤去費用等戻入額の計上11億円などにより36.2%増加の81億円となった。

通期予想は据え置き、売上高は前期比4.1%減の4550億円、営業利益は同16.4%減の85.0億円、純利益は固定資産の譲渡などにより同2.1倍の138.0億円、1株利益は93.29円。

株価は2014年9月に1835円まで上げて昨年来の高値をつけ、その後は調整基調となっている。9日の終値は1363円(48円高)。ただ、15年1月以降は1240円台で下げ止まる様子となり、とりわけ、1月22日の安値1241円と、これに続く安値1250円がダブルボトム(2点底)を形成した形になっているため、調整相場は一巡した可能性がある。調整の途中1500円前後で1カ月以上もみ合う場面があったため、出直り相場に転じた場合は当面この水準まで戻る可能性がある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る