ポラテクノが一転ストップ高、「有機EL」材料に4ケタの大台を攻防

株式市場 銘柄

■投機色強まり今期業績は微増益のため慎重な見方も

 高機能フィルムなどのポラテクノ<4239>(JQS)は12日、急反発となって朝方にストップ高の1067円(150円高)まで上げ、11時にかけては14%高の1046円(129円高)前後で売買交錯となっている。5月8日に有機ELディスプレー用ブルー光高透過偏光板の開発に成功と発表し、9日に2017年3月期の連結決算を発表。9日から2日連続ストップ高となり、反落をはさんで再び急伸している。

 11日に一時4ケタ(1000円)に乗り、「大台固め」のもみ合いを予想する向きもあるが、値幅妙味の大きい材料株として投機資金の流入が増えてきたとの見方もあり、推移が注視されている。思惑的な要因としては、ソニー<6758>(東1)が「6月10日、有機ELテレビを国内で発売する。2010年の販売終了から7年ぶりの再参入となる」(5月10日付日経流通新聞)などと伝えられたことに関連付づけて連想買いする動きもあるようだ。

 17年3月期の連結決算は営業・経常・純利益とも前期比3割近い減益だったが、従来予想を上回る着地となった。今期・18年3月期の見通しは営業利益が6%の増加、純利益は1%の増加。微増程度のため株価見通しには慎重な見方もある。(HC)

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