星光PMCの第1四半期は、販売価格の低下もあり減収だが、コスト削減・合理化で増益

■3事業共に減収ながら増益だが、特に印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は大幅増益

 製紙用薬品の星光PMC<4693>(東1)の今期17年12月期第1四半期は、販売先業界の経営戦略に対応した差別化商品を市場に投入したが、販売価格の低下もあり減収となった。利益面では、国内外のコスト削減・合理化の進捗などにより増益となった。

 製紙用薬品事業では、需要が伸び悩む中、差別化商品の売上増加に努めたが、販売価格の低下もあり、売上高は36億74百万円(前年同期比0.5%減)となった。利益面では、国内外のコスト削減・合理化により、セグメント利益は4億33百万円(同5.8%増)。

 印刷インキ用・記録材料用樹脂事業では、オフセットインキ用樹脂、水性インキ用樹脂の売上高が減少し、記録材料用樹脂の売上高が増加した。その結果、売上高は12億36百万円(同4.9%減)となったが、利益面では、国内販売の品目構成の改善、コスト削減・合理化により、セグメント利益は1億09百万円(同177.7%増)と減収ながら大幅増益。

 化成品事業の売上高は、輸出売上の減少により9億47百万円(同1.0%減)、利益面は、コスト削減・合理化により、セグメント利益は1億65百万円(同11.4%増)。

 3事業共に減収ながら増益だが、特に印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は大幅増益となる。

 第2四半期連結業績予想に対する進捗率は、売上高49.0%(前年同期49.3%)、営業利益74.5%(同61.4%)、経常利益80.9%(同59.9%)、純利益82.6%(同65.5%)と利益面では前期を上回っている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る