Macbee Planetが4月通期の連結業績予想を増額修正、営業利益は従来予想を28%上回る見込みに

■特需あった前期を上回る利益成長、新開発のデータ取得技術など寄与

 Macbee Planet<7095>(東証グロース)は3月16日の午後、2023年4月期・第3四半期の連結決算を発表し、4月通期の連結業績予想を増額修正した。4月通期の連結売上高は22年6月に開示した従来予想を11.7%上回る190億円の見込み(前期比31.7%増)に見直し、営業利益は同28.1%上回る20.5億円の見込み(同65.6%増)に見直した。親会社株主に帰属する連結当期純利益は同40.0%上回る14.0億円の見込み(同84.1%増)に見直した。

■ネット広告をより進化させた『LTVマーケティング』で連続最高益

 同社は、インターネット広告をより進化させた『LTVマーケティング』(LTVはLife Time Value<ライフタイムバリュー:顧客生涯価値>の略)を提唱し、独自のテクノロジー開発に力を入れ、事業拡大に向けた取り組みを進めている。今期の売上高や当期純利益などは連続で最高を更新することになる。

 今期は、主要取引先である金融業界、ウェルネス業界の既存顧客からの売上高が第2四半期累計期間以降も堅調に推移しているだけでなく、既存業界や他業界の新規顧客の獲得も順調に推移している。また、新たに開発したデータ取得技術により分析精度が向上したことで売上高が計画以上に推移し、売上高、および各利益ともに前回発表予想を大きく上回る予定になった。前期は第1四半期に約14億円の大きな特需があったが、今期は、第3四半期までで、前年同期間の水準を大きく上回る成長を実現した。

 23年3月6日に完全子会社化した株式会社ネットマーケティング(東京都港区南青山)の業績連結は24年4月期を予定しているため、来期からのシナジー効果を見込む。来期はネットマーケティングの業績も連結対象となって寄与してくる。

 第3四半期累計期間(2022年5月~23年1月)の連結業績は、売上高が前年同期比30.5%増の140.87億円となり、営業利益は同68.9%増の15.06億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同70.7%増の10.03億円だった。

 特需のあった前年同期間(22年4月期の第3四半期累計期間)の営業利益は67%の増加だったため、この期間と比較しても、高い営業利益成長率を維持した。その要因として、会社側では、データ技術を活かした施策に加え、AC事業(アナリティクスコンサルティング事業)とMT事業(マーケティングテクノロジー事業)の連携が奏功していること、新規獲得も順調であること、などを挙げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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