パイプドHDの子会社、パイプドビッツは「スパイラル(R)」をバージョンアップし、新バージョン1.12.1を提供開始

■STARTTLS(スタート・ティーエルエス)に対応し、メール配信機能を強化

 パイプドHD<3919>(東1)の子会社、パイプドビッツは、情報資産プラットフォーム「スパイラル(R)」をバージョンアップし、本日(7日)に新バージョン1.12.1を提供開始した。

 新バージョン1.12.1は、「スパイラル(R)」で特にメール配信利用者の関心の高いSTARTTLS(スタート・ティーエルエス)に対応し、メール配信機能を強化する。受信メールサーバがSTARTTLSに対応している場合、「スパイラル(R)」から配信するメールの通信経路が暗号化され、メールの傍受を防止する。

 STARTTLSとは、送信メールサーバから受信メールサーバまでのデータ通信を暗号化する技術で、「Outlook」をはじめ、「Gmail」や「Yahoo!メール」など大手プロバイダが次々と対応している。送信サーバと受信サーバのどちらか一方がSTARTTLSに対応していない場合、メール配信時にデータ通信の暗号化は行われず、平文(非暗号化)でのメール配信を行う。STARTTLSでの通信を行うためには、送受信双方のメールサーバが、STARTTLSに対応している必要がある。

 Googleは2016年2月、STARTTLSに対応していないメールを受信した際に、赤い鍵が開いているアイコンを表示する機能を「Gmail」に追加した。これを機に「スパイラル(R)」を利用している顧客から、「Gmailで受信した時に赤い鍵が開いているアイコンが気になる」という問い合わせがあった。STARTTLSに対応していない場合、インターネットを介してメッセージが送信される間に、ハッキングや悪意ある第三者から盗み見される危険性があり、自社ブランドを無意識に傷つけることにも繋がるため、企業でのメール暗号化対応への関心が高まっている。

 「スパイラル(R)」はこれまで、メール本文を暗号化する「S/MIME」、送信ドメイン認証技術の「SPF」や「DKIM」に対応し、安全なメール配信ができる仕組みを提供してきた。新バージョン1.12.1ではメールの通信経路を暗号化する「STARTTLS」に対応することにより、受信メールサーバがSTARTTLSに対応している場合に、「スパイラル(R)」から配信するメールが傍受されることを防ぐ。
 また、世界的にシェア率の高いGmailでメールを受け取る場合は、受け取ったメールに鍵のアイコンがつかない状態で届くため、信頼性を傷つけることなく「スパイラル(R)」から安心してメールが送れる。

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