【業績でみる株価】石井表記は年初来高値圏、18年1月期第1四半期大幅増収増益で通期予想は増額の可能性

 プリント基板製造装置の最大手で、液晶関連製造装置やディスプレイ・電子部品も展開している石井表記<6336>(東2)は、18年1月期第1四半期が大幅増収増益となり、通期予想は増額の可能性がありそうだ。株価は年初来高値圏で堅調だ。好業績を評価して14年9月高値を試す展開が期待される。

■18年1月期第1四半期大幅増収増益で通期予想は増額の可能性

 6月13日発表した18年1月期第1四半期(2月~4月)の連結業績は、売上高が前年同期比27.2%増の30億34百万円で、営業利益が同29.9%増の3億51百万円、経常利益が同51.4%増の3億44百万円、純利益が同69.6%増の3億11百万円だった。

 電子機器部品製造装置は21.9%増収、42.1%増益だった。プリント基板分野の受注が堅調に推移し、液晶関連分野では前期獲得した有力液晶パネルメーカー向けインクジェットコーターの大口案件の生産・出荷が順調だった。ディスプレイ・電子分品は31.1%増収、10.6%増益だった。アミューズメント向け部品分野、工作機械・産業用機械分野、自動車向け印刷製品が順調に推移し、子会社での受注増加も寄与した。

 18年1月期の連結業績予想は、売上高が17年1月期比31.0%増の123億24百万円、営業利益が同44.1%増の8億55百万円、経常利益が同84.6%増の7億69百万円、純利益が同29.6%増の6億26百万円としている。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.6%、営業利益41.1%、経常利益44.7%、純利益49.7%である。通期予想は増額の可能性がありそうだ。

■株価は年初来高値圏、好業績評価して14年9月高値試す

 株価は年初来高値圏で堅調に推移している。6月5日には1088円、13日には1075円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して14年9月高値1158円を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る