【注目銘柄】兼松エレクトロニクスは上場来高値圏で堅調、中期経営計画の最終年度19年3月期の目標値を増額修正

注目銘柄

 兼松エレクトロニクス<8096>(東1)に注目したい。兼松<8020>グループのITベンダーである。18年3月期増収増益予想である。さらに中期経営計画の最終年度19年3月期の目標値を増額修正した。株価は上場来高値圏で堅調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■中期経営計画の最終年度19年3月期の目標値を増額修正

 6月20日に中期経営計画の最終年度19年3月期の目標値を増額修正した。17年3月期に前倒し達成したためである。新たな目標値は経常利益を100億円(従来目標は73億円)、ROEを10%以上(従来目標と同じ)、配当方針を継続的な安定配当・配当性向50%以上(従来は継続的な安定配当)とした。

 基本的な考え方と施策は継続する。具体的施策は、仮想化やセキュリティなど成長著しいビジネス領域への注力・顧客基盤拡大、顧客のフロントオフィスにおける戦略的IT投資に対するソリューションの提供、グループ内における人的資源の再配置を含めた経営資源の選択と集中の推進、海外ビジネスにおけるシステム構築・運用・保守サービス体制の確立としている。

 なお18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比1.3%増の650億円、営業利益が同2.9%増の86億50百万円、経常利益が同2.5%増の87億円、純利益が同8.3%増の57億円としている。需要が高水準に推移して増収増益予想である。

■株価は上場来高値圏で堅調、好業績を評価して上値試す

 株価は上場来高値圏3300円~3500円近辺で堅調に推移している。6月20日には3525円まで上伸する場面があった。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る