パイプドHDの今第1四半期は主力の情報資産プラットフォーム事業が順調に拡大し、2ケタ増収増益

 パイプドHD<3919>(東1)の今第1四半期は、会計クラウドは撤退するものの、主力の情報資産プラットフォーム事業が順調に拡大していることで、2ケタ増収増益となった。

 今期18年2月期第1四半期連結業績は、売上高13億17百万円(前年同期比13.3%増)、営業利益2億52百万円(同16.9%増)、経常利益2億51百万円(同15.4%増)、純利益1億68百万円(同95.4%増)であった。

 「中期経営計画2020」の初年度に当たる今期は、中長期的な視点での投資を実行する年度と位置付け、将来の収益貢献を見据えた人材の積極採用を行うとともに、イノベーティブな事業へ積極的に挑戦するとしている。

 事業別の業績は、情報資産プラットフォーム事業は、売上高8億79百万円(同12.7%増)、営業利益2億39百万円(同13.9%増)となった。しかし、5月に会計クラウド「ネットde会計(R)」「ネットde青色申告(R)」からの撤退を決定している。
 広告事業は、売上高50百万円(同24.3%減)、営業利益△07百万円(前年同期24百万円)と大幅減収で赤字となった。
 ソリューション事業は、売上高3億78百万円(前年同期比24.0%増)、営業利益25百万円(前年同期△9百万円)と大幅増収増益で黒字転換。
 社会イノベーション事業は、売上高08百万円(前年同期比13.2%減)、営業利益△04百万円(前年同期△09百万円)と減収ながら赤字幅縮小。

 以上のように、第1四半期は、広告事業、社会イノベーション事業は減収となっているものの、主力の情報資産プラットフォーム事業、ソリューション事業は順調に推移していることから、第1四半期は2ケタ増収増益と好スタートを切っている。

 競合企業との株価指標<PER(予)、PBR(実績)>を比較すると、サイボウズ<4776>は88.62倍、7.40倍、エイジア<2352>は22.75倍、3.94倍、テラスカイ<3915>は165.83倍、21.64倍であるのに対して、同社は16.94倍、3.82倍となっている。

 通期連結業績予想は、今期も好調で、売上高、最終利益共に過去最高を見込む。

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